【え?知らなかった?】骨盤の歪みと腰痛は無関係
腰痛=骨盤の歪み
出産=骨盤の歪み
だと思っていませんか?
そもそも骨盤って本当に歪んでいるんでしょうか?
骨盤の歪みって腰痛と関係あるんでしょうか?
ちょっと調べてみましょう。
目次
骨盤の非対称性と腰痛の関係を見てみる。
IPT Academyというサイトを見つけました。
http://ipt-academy.org/concept34.html
このサイトは海外の研究を参考に
骨盤の非対称性と腰痛の関係を考察されてとても分かりやすいです。
結論から申し上げますと
腰痛の無い人でもほとんどの人の骨盤は非対称性である。
腰痛がある人でも骨盤の非対称性が少ない人がいる。
骨盤の非対称性(歪み)は腰痛との関係ない。
不良姿勢と腰痛との関係もない。
ということは、骨盤を整えようというアプローチは
腰痛ケアに意味がありません。
そもそもほとんどの人は骨盤の非対称性(歪み)があります。
もともと歪んでいることが当たり前なのに
どうして真っすぐにする必要があるのでしょうか?
腰痛は骨盤アライメントが原因ではなく
どの様な経緯で急性・慢性的に痛みを感じる特定の部位にストレスが生じたかを考えるのが
大切です。
私ならアライメントはあまり気にせずに
動きとの関連性、皮膚や筋肉の位置と緊張の関係性を探ります。
固有感覚機構のリセットがポイントかと思います。
産後の骨盤と腰痛の関連性を見てみる
この研究は出産後3か月以上経過した女性を対象にした骨盤アライメントと腰痛の関係性の調査です。
結論から言うとやはり骨盤アライメントと腰痛には相関関係はありませんでした。
興味深いことに左右の上後腸骨棘距離と左右の上後腸骨棘の距離の比が優位に低かったという事です。
妊娠中に腹筋群が伸長し骨盤が左右に開き、産後もその状態が若干継続する事が
腰部の不安定性や痛覚神経などへの循環不全を起こしているのかもしれません。
腹斜筋や腹直筋をトレーニングするのが良いアプローチかと思います。
当院の腰痛へのアプローチ
これまで調べてきたように
客観的な調査でも骨盤の非対称性と腰痛の関係はほとんどありません。
歪み=悪い=痛みの原因
という方程式がいつの間にか一般人に浸透してしまっています。
分かりやすいですもんね。
でも実際はもっとシンプルで
ただの筋力低下であったり
末梢神経障害であったりします。
当院ではまず痛みを感じている痛覚神経の興奮を、手技で和らげる施術をします。
歪んでいようがいまいが痛みとはほぼ関係ないので
痛覚神経の興奮が収まれば割と早い段階で楽になります。
次は簡単なエクササイズをしていただきます。
ちょっとした筋肉への刺激で体幹の安定性を取り戻し
腰骨盤周囲の動きも良くなります。
またこまめに体を動かす事は、末梢神経への血流を促し
痛みからの解放を速めてくれます。
骨盤ボキ!のパフォーマンスは効いた感じしますが、実際の構造はあまり変化しません。
でもその効いた感じが脳にとってプラセボ効果なので
それはそれで治癒力も促されるとは思います。
もし、金沢市で腰痛にお悩みの方は
是非お気軽にご相談ください。
特にマイルドで効果的なアプローチがお好みであれば
きっと満足していただけると思います。