毎回アジャストするのは“本来のカイロプラクティック”ではない?
毎回アジャストするのは“本来のカイロプラクティック”ではない?
カイロプラクティックについて、時々こんな疑問を感じることがあります。
「毎回の来院で、毎回アジャストメントするのって、本当に正しいのだろうか?」
本来、**カイロプラクターの役割は“サブラクセイション(神経干渉)を解放すること”**にあります。
つまり、神経の流れを妨げている構造的・機能的な問題を見極め、それを取り除くこと。
でも、毎回来院のたびに必ずアジャストメントをしているということは──
裏を返せば、「前回のアジャストメントで解放できていなかった」ということにもなります。
言い換えれば…うまくいっていない、かもしれない。
もちろん、個人差はあります。
状態が不安定でサブラクセイションが戻りやすい方もいらっしゃるでしょう。
けれども、毎週決まってアジャストするようなスタイルには、疑問を持たざるを得ません。
症状を追いかけるか、根本に向き合うか
ここで改めて考えてみたいのが、
**「あなたの施術の目的は何か?」**ということ。
例えば、
-
骨盤の左右差を整える施術
-
首をボキボキ鳴らすアプローチ
…これらは、**症状を一時的に楽にするための“テクニック”**にすぎないことがあります。
対して、サブラクセイションの解放を目的としたアプローチは、
症状だけでなく、神経系の機能を回復させることを目指します。
この違いこそが、「カイロプラクティック」と「テクニック」の境目だと私は考えています。
あなたにとっての“目的”は何ですか?
ただ痛みを和らげたいのか。
それとも、もっと深いところから整えたいのか。
受け手であるクライアントさんも、
施術する側の私たちも、
その「目的」が曖昧なまま進んでしまうことが、
カイロプラクティックの本質を見失わせる一因かもしれません。
最後に
私自身は、毎回のアジャストメントは行いません。
必要なときに、必要なだけ、
体が変化しやすいタイミングを見極めて行います。
それが、“神経の解放”というカイロプラクティックの本来の姿であり、
私の信じるアプローチです。