虚領頂勁 武術でも頭頚部と軸がカギ
【虚領頂勁】きょりょうちょうけい
とは太極拳などの武術で出てくる言葉です。
虚は軽いを意味し、領とは統領や首領など一番上の事を指します。ここでは人体で一番重量な場所である「首」の事を意味します。
頂とは頭のてっぺんであり、勁とは力を意味します。
ですから虚領頂勁とは、首筋の力を抜いて頭部を持ち上げよという意味になります。
これが出来ることで肩や足腰の無駄な力が抜け、脱力することが出来ます。
肩が落ちると胸郭が広がり呼吸がしやすくなります。
呼吸が落ち着くと自律神経も整います。
また虚領頂勁によって頭部と首が体の中心に来ることで軸が出来ます。
軸がしっかりするので体裁きの際にも体が振られません。
腰や膝への負担も軽減されます。
頭を上に持ち上げる意識が出来ると、足指が床にしっかりと着き、使えるようになります。
現代人はスマホやパソコンなどでほとんどの人が虚領頂勁を取れていません。
首に力が入り、顎が歪み、肩がすくみ呼吸が浅くなり、
猫背になって骨盤が後傾し腰が緊張します。
歩けば頭部が重く感じ、軸が無いので腰痛やひざ痛を頻発します。
足指は使えず、変形します。
こんなこと言っている私も常に出来ているかといわれると
汗が出ますが
皆さん、私と一緒に虚領頂勁で本来の体を取り戻しましょう!